コンクリートのCO2排出量削減も重要
鹿島は6月8日、新しい環境配慮型コンクリート「エコクリートRBLS」を開発したと発表した。コンクリートで用いるセメントについては、製造時のCO2排出量をセメントより25%削減。
建物地上部への適用が可能であるなど高品質で汎用性が高く、普通のコンクリートと同じレベルの材料コストを実現した画期的なコンクリートだ。
「エコクリートRBLS」を開発
現在、鹿島は『鹿島環境ビジョントリプルZero2050』を掲げており、CO2排出量削減活動等を積極的に推進している。「ECMRコンクリート」と併用することによって、低炭素型の建築物の普及展開を実施し低炭素社会を実現していく。
コンクリートはセメントや、細骨材、粗骨材、水で構成される。セメントを製造する際に発生するCO2量は多く、地球温暖化防止対策の一環としてCO2削減を推進するためには、建物本体で低炭素化を図る必要がある。そのためにも、CO2排出量が少ない低炭素セメントを用いたコンクリートが求められている。
鹿島のセメントを用いたコンクリートは、建物の耐久性に大きく関わる中性化に対する抵抗性が低い。また夏期高温時においては、乾燥収縮によるひび割れが生じる等の問題があるため、地下躯体に限定される。このことから地上躯体にも使用可能な低炭素コンクリートが必要とされていた。
そのため鹿島は中性化しにくく使用に制限のない高炉セメントA種を改良し、CO2排出量を削減しながら地上躯体に使用でき汎用性に富む「エコクリートBLS」を開発した。
(画像はプレスリリースより)

鹿島 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201606/8a1-j.htm