プロジェクト工事完了でモルディブ共和国へ無償譲渡
関西電力株式会社は11月15日、モルディブ共和国での太陽光発電プロジェクト「ディフシ・ソーラーアイス・プロジェクト」について、11月6日に全ての工事が完了したことから、太陽光発電設備や製氷機等の本プロジェクトに係る設備一式を、同社からモルディブ共和国へ無償譲渡したと発表した。
同国での持続可能なエネルギー開発への貢献を目的に、平成26年5月に同プロジェクトを立ち上げ、平成27年11月から工事を進めてきたもので、この11月14日の14時30分(現地時間:10時30分)には、同国の首都マレにて設備譲渡式を行ったとのこと。
今後5年間は、運転状況のモニタリングを行う予定
なお、設備の保守・運用等は同国が行うが、設備の健全性や電力系統の安定化等を確認するため、同社は今後5年間、運転状況のモニタリングを行う予定という。
元々このプロジェクトは、モルディブ政府からの協力要請に応え、同国のディフシ島(島の最大電力:300kW程度)に出力40kWの太陽光発電設備を設置し、電力供給を行うもの。
天候により発電量が変動した際、如何に電力系統の安定化を図るかが課題となることから、島の主要産業である漁業に必要な製氷機を設置、太陽光による発電が増えた場合は電力を製氷に使用し、太陽光発電の最大限の活用と電力の安定供給を図ることとしている。
(画像はプレスリリースより)
関西電力株式会社 プレスリリース
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2016/1115_1j.html(別紙)ディフシ・ソーラーアイス・プロジェクトの概要
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2016/