最小・最軽量に加え高機能なデジタルトランシーバー
アイコム株式会社は、携帯型デジタルトランシーバーでクラス最小・最軽量のIC-DPR30を、9月27日(火)に発売しました。
希望小売価格は39,800円(税別)で、93.3cc/105g(充電池装着時)とコンパクトで軽量ながら最大出力1Wと、市街地では半径0.5km~1km程度の範囲で通信できる十分なパワーを備えています。
個別呼び出し、秘話機能、音声録音再生機能など、高度な機能を多数搭載し、地上利用の30chに加え、上空利用も可能な5chの送受信対応の業界唯一の登録局用全チャンネル(35ch)実装機です。
トランシーバーの種類
一般に使用されている免許が不要なトランシーバーには、特定小電力トランシーバーと、デジタル簡易無線トランシーバーがあります。
特定小電力トランシーバーは、比較的安価で家電量販店などで簡単に購入でき、登録も不要で、買ってすぐに使用可能です。1回の通話時間にも制限はありません。出力は通常0.01Wで、通信可能距離は市街地で200m程度、見通しで1km程度です。しかしチャンネルが合えば、誰にでも通話を聞かれてしまいます。
一方、デジタルトランシーバーは、出力は最大5Wまでの製品があります。市街地での通話可能距離は500m~1km程度、見通しで4km以上です。1回の送信時間が最大5分に制限されています。また無関係な人に通話が聞かれない機能、通信の録音機能など、多彩な機能がついています。
デジタルトランシーバーも免許や資格は不要なのですが、デジタル簡易無線登録局という簡単な登録手続きが必要です。これは上空用と地上用の登録に分かれます。上空用は地上使用もできますが、地上用は上空使用ができません。また家電量販店では購入しにくいのですが、通販では容易に入手できます。
IC-DPR30の特徴
IC-DPR30は、最高水準の防塵・防水ボディを持ち、Bluetoothモジュール搭載でBluetoothヘッドセットVS-3を組み合わせて使用すればケーブルレスで運用可能です。
音声に反応して送信可能なVOX(ハンズフリー)機能に対応し、秘話機能、呼び出しメロディー機能、個別・グループ呼び出し機能など多彩な機能があります。また音声録音再生機能を搭載し最大30件(合計5分)まで保存できます。
トランシーバーの用途って?
工事のような業務はもちろん、運動会などのイベントで関係者に一斉に連絡したいときなど、一人ずつ電話する手間がなく一度に情報の共有ができます。
バイクで集団ツーリングをする際も全員で話しながら楽しめます。また山登りやキャンプ、スキーなどの屋外レジャーでは通信距離が長くなりがちなので、デジタルトランシーバーが有利です。上空利用可能なIC-DPR30なら、スカイダイビングなど上空でのレジャー用としても使えます。
さらに災害が発生したとき、停電したときなど、緊急事態においても携帯電話のように使えない心配がありません。この辺りの用途では、免許は必要ですが、さらに大出力で広範囲に届き、歴史あるアマチュア無線の方がもっと有利かもしれません。
(画像はプレスリリースより)
史上最小・最軽量、アンテナ内蔵、Bluetooth対応。
スタイリッシュに使えるトランシーバー IC-DPR30 を新発売。
プレスリリース|アイコム株式会社
http://www.icom.co.jp/release/20160916/画像URL
https://www.atpress.ne.jp/news/111951