今年第3四半期には売却を完了
Magna International(マグナ)は16日、内装部門の大半を同業大手のグルーポ アントリンへ売却することで合意したと発表した。買収額は5.25億ドルに達するとみられており、市場の寡占にかかる承認等いくつかの手続きを経て、今年第3四半期に売却を完了する見通しだ。
マグナ、特定分野に製品ポートフォリオを集約へ
マグナでは自動車の内装部品をはじめ、ボディ、シャーシ、エレクトロニクスなど多岐にわたる分野の製品を生産している。マグナのドン・ウォーカーCEOは今回の売却について、車両における特定の重要分野に製品ポートフォリオを集約する経営戦略上の措置であると説明。
同社は今回の契約に伴い、座席事業以外の内装部門より計36の製造事業をグルーポ アントリンへ譲り渡すこととなる。これら施設は欧州と北米、アジアの世界各国で展開していたもので、約12,000の従業員のもと、2014年には総売上高約24億ドルを記録していた。
売却後のサービス維持・雇用の保障に期待
ウォーカーCEOは売却先がグルーポ アントリンに決定したことについて、同社が内装部品の製造でグローバルな立場にあり、喜ばしいことであるとコメント。
関連部門におけるマグナの顧客が引き続きグルーポ アントリンよりサービスを受けられること、そして関係する各施設の従業員について、引き続き雇用が保障されることに期待したいと述べている。
Magna International プレスリリース
http://www.magna.com/