世界30か国・地域から500社出展
世界30か国・地域から、500社が出展し、2015年4月22、23、24の3日間、東京ビッグサイトで医薬品に関する国際展示会とセミナーが開かれる。
過去最大の展示規模となるこの催しは、UBMジャパンなどが主催。日本と世界の製薬市場を結ぶ医薬品の研究・開発・製造のため、5つの国際展示会を同時開催する。
開催されるのは、CPhI Japan 2015 (国際医薬品原料・中間体展)、ICSE Japan 2015 (製薬業界受託サービスエキスポ)、P-MEC Japan 2015 (原薬・中間体 機器/装置展)、BioPh Japan 2015 (バイオファーマジャパン)、InnoPack Japan 2015(DDS・パッケージングイノベーション)。
国内製薬業界の構造改革で参加者増
日本では2002年に初開催、薬事法改正や製販会社の買収・合併、ジェネリック医薬品の台頭など、国内製薬業界の構造改革の進展とともに、年々規模が拡大。昨年の来場者数は17000人を超えるなど過去最高となり、展示会が広く業界関係者に浸透してきたことがうかがえる。
日本における新薬開発強化の機運が高まる一方で、CPhI Japanの展示規模が拡大する大きな要因の一つとなっているのは、ジェネリック医薬品市場の拡大。2013年4月、ジェネリック医薬品市場に関する厚生労働省発表の国内市場シェア60%の目標は予測より早く達成される見込みだ。
東日本大震災後、中国、韓国、インドが一度パビリオンを縮小したが、本年度は大幅に拡大。欧州からは初出展のスペインや、イタリアもパビリオンサイズを拡大するなど、新たなニーズの高まりに、海外勢も強い期待感を示していることが分かる。
初日の4月22日午前には、厚生労働省医薬食品局審査管理課長の森和彦氏と、日本製薬団体連合会会長の野木森雅郁氏がそれぞれ基調講演。4月22日午後にはジェネリック医薬品をテーマに、日本ジェネリック医薬品学会代表理事の武藤正樹教授、厚生労働省医政局経済課長の城克文氏が特別講演を行う。
また、イベントに関連し、例年延べ人数6000人の業界関係者が受講する150を超えるセミナーを併催。「プロセス化学セミナー」、「バイオファーマセミナー」や、「InnoPack Japanコンファレンス」などのプログラムが注目を集めている。
(画像は公式ホームページ)
CPhI Japan 2015
http://www.cphijapan.com/UBMジャパン
http://www.ubmjapan.com/corp/ja/index.html