「花粉症の実態と対策」花粉症経験者を対象に日本調剤が調査

2015年2月5日、調剤薬局を展開している日本調剤は、自主的に行った「花粉症の実態と対策」調査の内容を公開した。

気象協会が2015年1月14日に発表した「2015年春の花粉飛散予測（第3報）」によると、2014年春のスギ花粉の飛散開始は、例年並みか早く、2月上旬に九州・四国・東海地方から花粉シーズンが始まる見込み。

スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は例年並みだが、飛散数は九州から近畿地方のほとんどの地域は例年より少ないまたはやや少なく、東海から東北地方は例年並み。

ただし、2014年の花粉の飛散数が少なかった北陸・関東甲信・東北地方では、2015年春の飛散数は前年の2～3倍、一方、前年の飛散数が例年よりも多かった九州・四国地方では、2015年春の飛散数は前年に比べて非常に少なくなる見込み。

花粉症の自覚症状がひどい季節は春が圧倒的で85.1％であった。

花粉症で起こす症状は、「目のかゆみ」（80.6％）、「くしゃみ」（72.6％）、「鼻づまり」（66.4％）がトップ3。

花粉症の治療で、約4割の人が「病院に行かない」と答えた。理由は「我慢できる程度だから」（44.6％）、「面倒だから」（33.5％）が多かった。

病院での費用は1回当たりの費用は、「1000～2000円未満」、「2000円～3000円未満」がそれぞれ3割で、「1000円未満」も2割弱あった。「1000円未満」は後期高齢者が多く保険の負担率の違い。

花粉症の治療薬を使用するタイミングは「花粉症の症状が出てから使用する」あるいは「症状がひどい時だけ使用する」が多かった。

治療薬使用による影響に関しては、「特に影響はない」は42.8％、次いで「眠気」（36.8％）、「口や目の渇き」（26.6％）、「ボーッとする・集中力の低下」（24.7％）。半数以上で治療薬使用により、なんらかの影響を訴えている。

治療薬の満足度は「満足している」10.0％、「やや満足している」は44.5％となったが、満足が得られていない人が4割強。

治療薬以外の花粉症対策は「マスクをする」（70.2％）、「うがい・手洗いをする」（49.3％）。

（画像はプレスリリースより）


【参考】
・日本調剤　プレスリリース
http://www.nicho.co.jp/corporate/info/12152/

・日本調剤　プレスリリース（詳細版）
http://www.nicho.co.jp/wp/wp-content/uploads/

・日本気象協会　「2015年春の花粉飛散予測（第3報）」
http://www.tenki.jp/pollen/expectation.html