スペインの自動車メーカーへ先端テクノロジーを供給
ボルグワーナーは20日、スペインの自動車メーカーセアトが発売する新型レオン・クプラへ、front cross differential(FXD)テクノロジーを提供すると発表した。
トルク配分に工夫、運転性能を改善
ボルグワーナーのFXDテクノロジーは前輪駆動車への搭載を目的としたもので、電子制御のリミテッド・スリップ・デフを採用。両輪に対し均一なトルクをかけられるほか、最大型締力についても1,600Nmを実現している。
そしてこのテクノロジーは、エンジンパワーをそぐことなく車輪の空転とアンダーステアを予防することが可能だ。同社によればこれら特徴により、ハンドリングやトラクション、安定性といったあらゆる面での運転性能が向上しているという。
顧客に新たな選択肢を提供
さらに、FXDテクノロジーは広域な校正オプションへの対応に加え、車両への組み込みも容易なデザインとなっている。同社では同テクノロジーについて、コストと燃費の面で全輪駆動システムにとって代わる、各自動車メーカーにとっての新たな選択肢であるとしている。
また同社ステファン・デマーレ博士は、車両のパフォーマンス向上に寄与するとともに、適切なトルクが得られることで運転体験についても向上が期待できると説明。レオン・クプラへの提供を通じて、ドライバーに優れた運転性能を届けていきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
ボルグワーナー プレスリリース
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