昭和シェル株を33.3%取得
出光興産株式会社は7月30日、昭和シェル石油株式会社(以下、昭和シェル)の株式をオランダのロイヤル・ダッチ・シェル ピーエルシーの子会社より33.3%取得すると発表した。
これにより出光興産は昭和シェルの筆頭株主となり、両社は経営統合を目指すことになった。
出光興産は株式取得の理由として、国内石油業界が過剰設備および過当競争を原因とする低収益体質であるなどのさまざま構造的課題を抱えていることをあげ、社会的使命を全うするためには業界再編が必要だとしている。
経営統合へ向けて協議を加速
石油業界がおかれている事業環境を踏まえ、強固な経営基盤を持つ企業グループの形成が必要だとして、出光興産は昭和シェルとの経営統合へ向けて協議を進めてきた。
出光興産がロイヤル・ダッチ・シェルの子会社との間で取得した昭和シェルの株式は、約1億2500万株(議決権比率にして33.3%)となり、これを契機に協議を加速したいとしている。
今後、両社の持つ経営資源・ノウハウを融合させることによって、「総合エネルギー企業」としての企業価値の最大化を図る。
出光興産は、両社の顧客、取引先、特約店、従業員、労働組合、株主などの利益に資するよう、対等の精神での経営統合を目指したいとしている。
出光興産株式会社 プレスリリース
http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2015/150730.pdf出光興産株式会社
http://www.idemitsu.co.jp/昭和シェル石油株式会社
http://www.showa-shell.co.jp/