ブラジルの主要空港に採用
日本電気(以下、NEC)は、7月16日、ブラジル連邦税務局から、14の主要国際空港において税関で利用される顔認証システムを受注したことを発表した。
現在、都市化の進展等に伴い、犯罪やテロの増加は大きな課題。特にブラジルの空港では、世界的なスポーツイベントなどによる出入国者の増加などにより、より効率的かつ適切な通行者の監視が求められていたという。
世界一の技術を提供
NECが開発した顔認証エンジン「NeoFace」は、税関を通過する乗客に対し、過去に不正の摘発を受けた経歴のある人物のリストをもとに、顔認証で容疑者を識別するものだ。
高解像度の顔画像の検索精度、データ検索処理速度は、世界一の評価を得ており、1秒当たり302万件の顔画像検索が可能である。
なお、今回同社は、ブラジルの主要国際空港に「NeoFace」を用いたソフトウェア、監視用カメラ、サーバ、ネットワークを納入する計画だ。
洗練された社会を実現
NECは、これまで世界20カ国以上に顔認証技術を用いたシステムを導入してきたが、ブラジル政府における受注は、今回が初めてである。
同社は今後も、政府や企業の多様なニーズに柔軟に対応し、公共施設などのセキュリティ確保などに貢献するとともに、先進ICTや知見を融合した効率的な社会実現を目指す。
NEC プレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201507/20150716_02.html