経口プロテアソーム阻害薬
武田薬品工業株式会社は、2015年12月14日、多発性骨髄腫治療剤「NINLARO」(一般名:イキサゾミブ、以下「NINLARO」)カプセルの米国での発売を発表した。
多発性骨髄腫
多発性骨髄腫は形質細胞腫瘍であり、骨髄腫細胞の一群ががん化して増殖することで、通常よりも形質細胞の数が増加する。形質細胞は体内中を循環するため、多くの骨に影響を与え、圧迫骨折、溶解性骨病変や関連疼痛につながることがある。
また、骨、免疫系、腎、赤血球数に影響を与え、骨疼痛、倦怠感、貧血の症状などを伴うことが多い。
NINLARO
NINLAROは、前治療歴のある多発性骨髄腫に対する、レナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用の適応を有する初めてかつ唯一の経口プロテアソーム阻害剤である。
NINLAROは、レナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用で使用され、4週間の治療サイクルのうち3週間において週1回経口投与する治療薬であり、今回の発売によって、米国の多発性骨髄腫患者の治療に使用可能となった。
欧州においては現在、欧州医薬品庁(EMA)の審査中であり、欧州医薬品評価委員会(CHMP)から迅速審査の指定を受けている。
武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2015/20151214