あらたなインバウンド需要取り込みのために
観光庁は4日、ムスリム旅行者の受入環境の向上に積極的に取り組む地域の公募を始めた。
2014年のビザ緩和などにより、特に今年に入ってから東南アジア各国からの訪日旅行者が急増している。その中で、マレーシアやインドネシアといった国々から訪日する旅行者の多くがイスラム教徒、つまりムスリムだ。
ムスリムの人たちが日本滞在中に宗教的に、また文化的に不便を感じたり不快な思いをしたりすることなく、安心して観光やショッピングを楽しんでもらえるよう、彼らを「おもてなし」してくれる地域を選定し、インバウンド需要拡大を進めることが今回の公募のねらいだ。
正しい知識と対応で「おもてなし」を
日本におけるイスラム教徒は圧倒的少数派であり、彼らが日常的に遵守している戒律などについても正しく認識されているとは言いがたい状況にある。同庁では「ムスリムおもてなしガイドブック」を作成するなどして、正しい知識と対応の普及に努めている。
今回は全国で3地域程度を選定し、ムスリムの人たちの受入環境向上などを支援すると同庁ではしている。
公募の応募期間は平成27年11月4日(水)~11月25日(水)17時必着で、応募対象は市区町村となる。応募地域が複数の市区町村にまたがる場合は、市区町村間の連携による応募も可能となっている。
観光庁報道・会見ページ
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