マタハラや産休・育休に関する相談が全国から寄せられた
日本労働組合総連合会は2015年9月17日に「マタハラに負けない!!産休・育休なんでも労働相談」を開催した。
国会や災害などの大きなニュースと重なり相談ダイヤルの告知活動が十分ではなかったが、「マタハラ」や「産休・育休」にテーマを絞ったにも関わらず全国から36件寄せられた。
相談者の雇用形態の内訳は正社員が21件と最も多く、内容も「育児休暇の取得」に関する相談が12件と最も多かった。他にも「妊娠、出産等を理由とする不利益取扱い」に関する相談が11件、「育児休業の申出や取得を理由とする不利益取扱い」に関する相談が10件となった。
派遣労働者や契約社員からは「期間満了の壁」に関する相談が多く、有期契約労働者の育児休業取得要件の厳しさにショックを受けた、「産休や育休を取る予定があるなら契約更新はしない」と言われたというケースが見られた。
上司の嫌味でストレスなどマタハラの実態が赤裸々に
今回の相談で多かったのは男女雇用機会均等法第9条関係(婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止等)の相談で、雇用形態に関わらず多かった。
正社員の場合はつわりが原因で休むと上司から「給料泥棒」「戦力外」などと言われるようになり、査定も大幅に下げられて降格され、結果月給が10万円下がった。他にも体調が悪くて頻繁に会社を休んだら、上司から「ちょくちょく休まれると迷惑」「休むことで他の人に迷惑をかける」と嫌みを言われたなどがあった。
契約社員の場合は派遣先と産前産後休業、育児休暇を取ることについてあらかじめ合意していたにもかかわらず、「やはり、うちの会社では産前産後休業と育児休暇は取らせない」と突然言われた、契約満了前でも産休と同時に辞めてもらうと言われたなどがあった。
日本労働組合総連合会、「マタハラに負けない!!産休・育休なんでも労働相談」
~9月17日(木)実施 労働相談ダイヤル集計結果報告
減らぬマタハラ、相談1位は「育休取得」~
(日本最大のHRネットワーク 日本の人事部)
http://jinjibu.jp/news/detl/9884/