トランス脂肪酸
トランス脂肪酸とは、マーガリンやショートニングにたくさん含まれるとして近年大変問題になっている不飽和脂肪酸です。トランス脂肪酸の摂取と心臓疾患に関係性があると言われており、マーガリンなどからトランス脂肪酸を減らす努力が各国の企業で行われています。
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スペインでも近年食生活においてカロリー摂取が増え、また、精子の質が悪くなっているそうです。齧歯類での研究で,トランス脂肪酸が酷く精巣の機能に影響する可能性があるという報告がなされており、トランス脂肪酸と精子の質の関係が注目されています。
トランス脂肪酸と精子の質
そこで2013年に「Human Reproduction」に発表されたスペインの研究では、1年間にわたり209人の健康な若い男子大学生を対象に調査したそうです。
その結果、トランス脂肪酸の摂取は、精子数の減少と関与しており、コレステロールの摂取と射精の量にも関係があったとのことです。
結論として
筆者らは、トランス脂肪酸の摂取は、精子の質を下げることと関与している可能性があるものの、この関与が,実際に不妊に関与しているかどうかについては更なる研究が必要だ、と結論づけています。
編集部 C-NZ
Trans fatty acid intake is inversely related to total sperm count in young healthy men
http://humrep.oxfordjournals.org/