ゾウが絶滅してしまったら?
「むかし、ゾウという動物がいました」こんな文章で始まる絵本が1月30日に発刊された。井上奈奈氏が絵と文を担当するこの絵本は、野生動物が生きる自然環境の保護を目的とする認定NPO法人、トラ ゾウ保護基金とのコラボレーション作品で、売り上げの一部は同法人に寄付される。
(画像はプレスリリースより)
物語は、ゾウが絶滅してしまった地球を仮定して語られている。最後の生き残りとなったゾウの孤独さ、悲しさが、井上奈奈氏のやわらかい絵と共に、読む人の心を打つ。日本の動物園では、現在多くのゾウが飼育されているが、世界的には絶滅が危惧されている。
発刊元の株式会社キーステージ21は、ゾウの置かれている現状を多くの人たちに理解してもらいたい。子どもたちだけではなく多くの大人たちにも読んでもらいたいと、語っている。
ゾウやトラが生きるのは豊かな自然の中
トラ ゾウ保護基金は、野生動物が生存できる豊かな自然環境を守るために活動している、非営利の団体だ。ゾウが生きるためには、広大な草原や川が必要。トラが生きるには、えさとなる多くの野生動物が暮らせることが不可欠だ。トラとゾウにスポットを当てているように見えるが、目的はすべての野生動物が豊かな自然の中で生き続けられるようになることにある。
(画像はトラ ゾウ保護基金公式サイトより)
本書の趣旨には、多くのミュージシャンやジャーナリストが賛同し、メッセージを送っている。この絵本が現実になってしまわないように、私たちに出来ることはなにか、考える必要があるだろう。
株式会社キーステージ21のプレスリリース
http://www.value-press.com/さいごのぞう
http://www.keystage21.co.jp/saigonozou/認定NPO法人トラ ゾウ保護基金
http://www.jtef.jp/index.html