三つの病院が看護師を募集
東日本大震災から三年がたとうとしている。岩手県内で最も高齢化が進んでいる釜石市は、人口も震災前の約半分になってしまっている。こうした高齢化や震災の影響で釜石市の患者数は増えているが、看護師の手が足りない状況だ。
看護師を募集しているのは、釜石市大渡町「のぞみ病院」、釜石市野田町「釜石厚生病院」、釜石市小佐野町「せいてつ記念病院」。
(この画像はホームページより)
各病院へのインタビュー
のぞみ病院は、高齢者の慢性期医療に従事しており、療養上の世話が看護師の主な業務となる。病院へのインタビューでは「患者さまにとってこの病院は生活の場となっており、また、患者さまのご様子を記録してご家族にお伝えするなど、患者さまとご家族のコミュニケーションづくりにも努めている」「老人が好きで、優しい言葉がけや対応ができる人に来てほしい」とのこと。
釜石厚生病院は精神科の専門病院。「精神科というと重い雰囲気を心配するかもしれないが、実際は患者さまとのコミュニケーションも盛んで明るい雰囲気の病院」だそうだ。応募にあたっては、「精神科経験がなかった看護師も多数働いているので未経験でも安心してほしい、年齢や性別での制限もなく、50代以上の方も受け入れる」という。
せいてつ記念病院は、高齢者施設・透析センターも備えた、地域医療を支える病院。「寮完備(単身でも、家族での移動も可)・資格取得のサポート・短時間勤務可・老人保健施設の勤務も可」といった、働きやすい環境が整った病院だといえる。「年齢・性別を問わず、被災地で人助けをしたいという思いをもつ方に来てほしい」とのことだ。
釜石市副市長のメッセージ
震災後、市外から「何かしたい」という思いで釜石市にきたという嶋田賢和氏。「目に見える復興は進んでいるが、これからは心の復興もとても大切になる。住民に寄り添って、心の復興をサポートしてほしい」と語る。
そして「日本の原風景ともいえる良さをもっている釜石市との出会いを楽しんでほしい」との言葉。釜石市の魅力について、市外出身の副市長の言葉は説得力がある。
現地セミナー日程など
釜石市教育センター5階・岩手大学教室での現地セミナーは平成26年2月7日(金)、11:30~17:00。約1時間の説明会のあと、病院見学、看護部長・事務長との意見交換が予定されている。また、この日に都合がつかなくても問い合わせれば相談にのってくれるとのこと。
主催は釜石市、運営は株式会社ファーストスター・ヘルスケア。
イベントページ
http://www.kamaishi-iryo.com/運営会社 株式会社ファーストスター・ヘルスケア
http://www.firststarhc.com/