日本社会事業大学と知識環境研究会が産学連携で開発
一般社団法人知識環境研究会は、日本社会事業大学、佐々木由惠研究室と共同して、医療・介護など多職種連携の現場における危険予知のスキルを育成する教育プログラム「思考スキームに基づいた危険予知研修」を開発した。
(画像はニュースリリースより)
「思考スキームに基づいた危険予知研修」は、メタ認知をはじめとした知識科学の研究成果と、日本社会事業大学の介護教育における蓄積に基づいた、職種や経験の違いによって生じる「思考の枠組み(=思考スキーム)」の差に着目した教育プログラムとなっている。
医療と介護の多業種連携で危険予知スキルの向上
要介護高齢者人口の急激な増加に伴い、医療と介護の連携はますます密接となっている。佐々木研究室と知識環境研究会が実施した調査によると医療的ケアを行う介護職の多くが不安を抱えており、経験年数が増えるほど不安も大きくなっている。
今後、多職種が連携する現場で、それぞれの思考スキームに配慮したコミュニケーションを促すためトレーニングが急務となっている。
対面研修やeラーニングでも受講可能
医療・介護の現場で実際に起こる出来事を題材にしてるため、その出来事への対処を「事実」「根拠」「行動」に整理し、他者と共有することにより、自己の行動の背景にある思考スキームに気付き、自己と他者を比べることで、共通点や違いが明確になり、他者との連携がスムーズとなる。
多職種が協働するヒューマンサービスの現場で「思考スキームに基づいた危険予知研修」を対面の研修に加え、eラーニング(インターネットによる遠隔学習)でも研修サービスを提供し、普及を進め各職場で危険予知のスペシャリストを育成する支援のサービスを提供する。
各職場で危険予知スキルの向上を目指し教育プログラムの普及、修了生の継続トレーニングを進め、「連携危機予知スペシャリスト」を育成することを目指す。

一般社団法人知識環境研究会ニュースリリース/PR TIMES
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