Rhoキナーゼ阻害剤「グラナテック点眼液0.4%」
2014年9月29日、興和株式会社は同社が販売するRhoキナーゼ阻害剤「グラナテック点眼液0.4%」(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)が、9月26日に国内における製造販売承認を取得したことを明らかにした。
同剤は緑内障・高眼圧症の治療薬で、Rhoキナーゼを阻害することによって線維柱帯-シュレム管を介する主流出路からの房水流出を促進し、眼圧を下降させるという世界初の作用機序をもつ。
同社は1999年より緑内障・高眼圧症治療薬として「ハイパジールコーワ点眼液0.25%」(αβ遮断薬)を販売しているが、同剤がこのラインアップに加わることとなった。効能・効果は緑内障、高眼圧症で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合となる。
日本の中途失明原因の第一位、緑内障
2005年の調査によれば、緑内障は日本の中途失明原因の第一位。また2000年から2002年にかけて行われた詳細な緑内障疫学調査によると、40歳以上成人の有病率は5.0%であるとの報告もある。
適切に治療されずに放置すると視野狭窄から失明に至る疾患であり、今のところ確実な治療法は、眼圧を下げることのみであるのが現状だ。
Rhoキナーゼ阻害剤「グラナテック点眼液0.4%」の国内での製造販売承認取得について
http://www.kowa.co.jp/news/2014/press140929.pdf