量産目前の新技術
TRWオートモーティブ社は、2014年9月23日からドイツのハノーバーで開かれたIAA国際商用車ショー2014で、商用車用油圧式パワーステアリングに電動パワーステアリングのベルト駆動システムを組み合わせた「ReAX」、油圧式パワーステアリングポンプ「ActivMode」の2つの新ステアリング技術を公開した。
「ReAX」は、2018年には車両に搭載できるように2017年から量産の準備に入り、すでに自動車メーカーと半自動運転機能の研究開発を進めている。「ActivMode」は2016年から生産を始め、2017年に車両に搭載される見通しである。
安全性と経済性に貢献する新技術
「ReAX」を採用することにより、低速でもステアリング操舵がしやすく、高速走行では安定性を高め、また、車線逸脱警告システムや車線維持支援システムなど、安全性や快適性を高める運転支援システムを導入がしやすくなる。
「ActivMode」ポンプは、他のパワーステアリングポンプより小型・軽量で、現行商用車の構造に合わせて搭載することができる。独自の制御ロジック「デュアルモード・フロー・ロジック」により燃料節約と温度低下を実現して、アイドリング時と巡航走行時という商用車の2つの動作状態に合うようにパワーステアリングの油圧流量を調整する。TRW社の試算では、「ActivMode」を搭載することにより走行距離10万kmあたり、200L相当の燃料を節約できる。

FOX 19
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