やっとみつけた仕事
冬の厳しい青森市で公衆トイレの清掃作業に励む軽度の知的障害をもつ3人の若者たち。
青森市内のNPO法人で就労支援を受けて働く井上雄貴さん(21)、中嶋歩さん(22)、尾沢江里子さん(22)。
若者に嫌われる3Kのトイレ掃除。
公衆トイレは臭いがきつく、汚れのひどいなど劣悪な環境にも関わらず黙々と作業をする3人。
知的障害をもつ若者らには秘めた思いがある。
就職先がまだみつからない時に、NPO法人に協力する造園業者からやっと仕事をもらい働いているが、来年以降も続けられるかまだわからない。
障害者雇用は依然厳しい
県内の
障害者雇用率は法定雇用率を大きく下回り、障害者にはたいへん厳しい状況が続いている。
中嶋さんは「清掃がなくなると困る。なんとか続けさせてほしい」と訴える。給料日には「本を買いたい」と笑顔をみせる。
民間企業で働きたいという希望はあるが、障害者雇用の環境は一向に改善される様子はない。