臨床試験結果の発表
東京都千代田区に本社を置く生化学工業は、韓国ソウルで開催している第41回国際腰椎学会において、腰椎椎間板ヘルニアを対象としたコンドリアーゼの第III相臨床試験結果を発表しました。
本試験の概要
本試験は163名の腰椎椎間板ヘルニアの患者を対象として行われました。試験方法は、他施設共同プラセボ対照二重盲検比較試験であり、コンドリアーゼを投与した後13週において過去24時間の最悪時下肢痛のベースラインから変化する量を主要な評価項目としています。
試験結果を確認すると、コンドリアーゼを投与したグループはベースラインからの変化量が統計上有意に高く、下肢痛において著しい改善効果を認めることができたのです。さらに、患者の生活の質と身体上の機能障害に対する評価もコンドリアーゼ投与群の方が有意に高い結果となりました。
現在、腰椎椎間板ヘルニアに対しては根本治療となる薬物治療は存在しません。今回試験で用いられたコンドリアーゼは1回の投与で摘出手術を行った場合と同じ程度の症状改善効果が期待できます。コンドリアーゼは厚生労働省に対して製造販売承認の申請が提出されており、現在審査中です。
生化学工業 プレスリリース
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