賃貸住宅の大家さんにアンケート
株式会社オーナーズ・スタイルは、東京・神奈川・千葉・埼玉で賃貸住宅を経営する大家を対象に、『消費税の増税』に関するアンケート調査を実施。4月23日に調査結果を発表した。
(画像はプレスリリースより)
調査の概要
今回のアンケートは、無料の賃貸経営誌「オーナーズ・スタイル」にて、2014年3月に実施。対象は、東京・神奈川・千葉・埼玉で1棟以上の賃貸住宅を経営する大家。アンケートはがきを通して、4月上旬までに491人の有効回答を得た。
アンケートの回答結果
消費税の増税に伴って、4月から支出の際の消費税額が増えた。しかし家賃は収入のため、消費税がかからない。そのため、一般的な事業者と異なり、賃貸経営は実質的に減収となる。
そこでアンケートでは、賃貸経営者に対して、『不公平さ』を感じるかを尋ねた。
その結果、「はい」と答えたのは187人で全体の38.1パーセントを占めた。「いいえ」は87人(17.7パーセント)、「どちらともいえない」と答えたのは217人(44.2パーセント)となった。
コメントから読み取る『傾向』
アンケートに添えられたコメントを見てみると、「はい」と答えた人は、事業経営者としてのコメントが多い。逆に、「いいえ」の人は入居者の立場を尊重するような内容のコメントが多く見られた。
また、「どちらともいえない」の人は、どちらかというと「いいえ」寄りの傾向となった。回答から抜粋したコメントの内容はそれぞれ次のとおり。
・「はい」:「空室が増え家賃が下がっている中、経費すべての消費税が増税されるため、賃貸経営はさらにきびしくなる。適切なメンテナンスや修繕などが難しくなり、賃貸住宅の環境悪化につながりかねない。何らかの方法で調整できないものだろうか」
・「いいえ」:「入居者の収入が増えていない中、入居者のためには望ましい。大局的に考えれば、消費増税によって、次世代への国の借金を減らす方が大事。長い目で見れば、家賃も上がるようになるだろう」
・「どちらともいえない」:「難しい問題だが、入居者にとって良いことだし、賃貸経営には社会的責任もあるので、しかたないのではと思う」(プレスリリースより引用)

オーナーズ・スタイルのプレスリリース(@press)
http://www.atpress.ne.jp/view/45627オーナーズ・スタイル
http://www.owners-style.co.jp/