空調関係の工場を拡張 製造開始は来年から
ビステオンの空調部門Halla Visteon Climate Control Corp.は5日、チェコのフルクに有する製造工場の拡張が完了し、新たにオープンしたことを発表した。実際の製造に当たっては、2015年初めの開始を予定しているという。
創業以来2度目の拡張、生産能力30%増へ
Halla Visteon Climate Control Corp.のフルク工場はおよそ450名の従業員のもと、ラジエーターやコンデンサーなど各種冷却関係の部品を製造。主にヨーロッパの自動車メーカーへ向けて製品を送り出している。
同工場では昨年にも8000平方メートルの増床を伴う設備の強化を行っており、工場の拡張は今回が2度目。今回の拡張ではおよそ7330平方メートルの増床を行い、同社によれば工場の生産能力は約30%上昇することが期待されているという。
ビステオン、トレンドに乗った製品展開へ
ビステオンでは業界の流行の一つであるエンジンのダウンサイジング化に伴い、燃費の削減と排ガス規制への対策に考慮した同社製品がより重要性を増すと説明。こうした流れに対し、得意とする熱エネルギー等のマネージメント製品で対応する構えを見せている。
中でも同工場で生産される水冷式インタークーラーは、ターボチャージャー等の冷却における性能の高さとで注目を集めている。同社では今回の拡大によって、生産体制の拡充を図るとともに新たなビジネス展開を行い、さらなる顧客の獲得へとつなげたい考えだ。
(画像はニュースリリースより)

Halla Visteon Climate Control Corp.:News Release
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