1億ウォンの恩を忘れたか?
ロート製薬が新しいCMに反日女優とされるキム・テヒを起用して、ネット上でバッシングを受けている。これについて韓国の極右団体は「震災の際にキム・テヒが1億ウォン寄付したのを忘れたか」と糾弾した。
なぜ「独島の天使」を起用?
ロート製薬が21日に予定していた基礎化粧品「雪ごこち」の新CM発表会が中止された。
イメージキャラクターに反日女優とされるキム・テヒを用いたことに対し、ネット上で反対の声が高まったため。
キム・テヒは韓国の人気女優。日本でも昨年、ドラマ「僕とスターの99日」に出演したことで知られる。
ただ、ネット上では過去に同女優が行った「独島は韓国の領土」とする運動を問題視する声が高い。
ロート製薬も、CMキャラクターに起用すれば、猛烈な反対運動が起きることは知っていたはずだ。
にもかかわらずの起用には、「炎上商法」の疑いすら感じられる。
1億ウォンはすでに回収ずみ
震災に際して、キム・テヒが寄付を行ったのだとしたら、それは感謝に値する行為だが、意図の有無にかかわらず、その金額は昨年のドラマ出演などで、十分に回収できたはずだ。
日本人が意見を表明する上で、韓国極右団体が指摘するような「借り」はない。
そもそも、韓国人である彼女が竹島について、どう考えるかは、さして問題ではない。
日本企業であるロート製薬が、いかなる意図を持って彼女を起用したか、その鈍感さを問題視すべきだろう。
竹島を韓国の領土とされることで、周辺の漁場が狭まる。近隣海域で漁業を営む日本の漁業関係者に、「独島の天使」起用をロート製薬はどう説明するのだろう。
◆ロート製薬株式会社
http://www.rohto.co.jp/