観光庁は、2012年1月13日、同庁が主催する『外国人の視点で選ぶ「魅力ある日本のおみやげ」コンテスト2012』のグランプリに、『うちわ銘々皿“四季”(石川県)』が選ばれたことを発表した。
同コンテストは、2005年から開催されている、「おみやげ」を通して日本の魅力を海外に伝え、外国人の来訪促進に繋げることを目的としているイベントで、審査員は、ビジット・ジャパン重点市場出身の外国人の方及び観光や流通等に「造詣の深い方」とのこと。
8回目となる今回、グランプリを受賞した『うちわ銘々皿“四季”』は、うちわの柄の部分が取り外し可能となっており、“フォーク”としても使えるというもの。製造・販売は、金沢市の工芸品会社「金銀箔工芸さくだ」。
その他にも、「COOL JAPAN」部門の金賞には、井づ津屋株式会社『オリジナルマグボトル(京都府)』が、10,500円(税込み)以上の日本の持つ品位や品格を感じられる、特別感のあるモノを評価する「LUXURY JAPAN」部門には、有限会社フォレスト(グラスフォレスト)『蒲田モダン水鏡ペアセット(東京都)』が、それぞれ受賞した。
また、ビジット・ジャパン重点市場(15カ国・地域)において、各国・地域の方々の思考や感覚にもっとも適したとされるモノを評価する「各国・地域賞」では、秋田真魂「東北の底力 Tシャツ」が、「インド賞」と「イギリス賞」をダブル受賞しており、若干恣意的な意味合いを含んだものもあるようだ。
なお、受賞商品については、2月20日に東京都内で開催される表彰式にて表彰されるほか、成田・羽田・関西・中部の各国際空港内で展示販売される予定となっている。
ちなみに、ビジットジャパン事業とは、観光庁が行う、2013年度までに訪日外国人旅行者数を1,500万人にするための海外プロモーションのこと。なかでも、訪日外国人旅行者数の多い15カ国は、“重点市場”として積極的な活動を展開しているとのこと。
無駄をどう見るか。日本人の感性が、外国人に理解されずらい面は、機能性が重視されすぎない表れともいえよう。モノだけでなく、その地域だからこそ生まれ得た理由をアピールすべきであろう。
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