米Google社が、自律ロボット車に関連した特許を米国で取得したことが明らかになった。
同社がこの特許を申請したのは、2011年5月11日で、発行日は、その年の12月13日。申請から発行までの期間の短さは、驚くべきものといえよう。
特許の内容は、「自律型自動車が、人間の運転するモードから自律走行モードに転換する手法と機器」というもので、自律型自動車が、何らかの目印のある場所に一時停止し、そこでQRコードを検出する。車は、ネットワークとつながっており、QRコードを使って正確な位置を把握し、URLを通じて自律走行に必要な指示を得た後、自律モードで走ることが可能になるとのこと。
なお、自律型自動車にまつわる、同社の特許は他に2件ある。
1件は、同社が2011年8月9日に取得したもので、運転手の運転履歴から学べる「適応型ナビゲーション・システム」に関して、運転手が過去に選んだ経路から学び、車が自動的に曜日や時間帯などによって最適のルートを判断できるようになる仕組みが記されているとのこと。
もう1件は、同社が2010年6月に申請し、2011年7月に公開されたもので、「信号のマッピングと検出」というタイトルで、信号の3次元位置情報のマップを構築し、この地図を使ってリアルタイムで信号を識別するシステムと手法に関する内容だが、まだこの特許は成立していない。
同社は、あらかじめ信号の位置情報をマップ化し、道路を走る自律型自動車が随時、ネットワークを通じてこのマップを参照することで効率的に信号の場所が分かるような仕組みを考案した。このことにより、車に搭載されたコンピューターは、いったん信号の場所が特定できれば、正面に取り付けたカメラを使って信号の色を識別でき、信号の検出に計算処理能力の多くを費やすことなく、歩行者や他の自動車といった障害物の検知などに集中できるようになり、役立つとされている。
デジタルテレビがアナログのものと異なる点は、映るか映らないかの中間が無いこと。自動車のようなひとたび事故が起きれば、生命を左右する事態が想定される「道具」であれば、曖昧に動作することのほうが問題となるのかもしれない。
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