名前には意外なインパクトがある
名前が他人に与えるイメージには、大きな力がある。メルボルン大学の研究者、サイモン・ラーハム教授はこのほど、シンプルな名前ほど出世に貢献するという、研究結果を発表した。
シンプルな名前の弁護士は早く出世する
研究では、名前が第一印象や意思決定にどのような影響を及ぼすのか、調査された。
それによると、単純で発音しやすい名前には友だち作りを促進する効果が見られた。
また米弁護士500人を対象に行った調査では、シンプルな名前を持つ人の方が、難しい名前の人より早く昇進することがわかった。
研究に参加したアダム・オルター氏は、「人々は名前が判断に与える微妙なインパクトにほとんど気づいていない」と語っている。
長さではなく発音しやすさ
ここであげられている「シンプルな名前」は、単に短い名前のことではない。
友だち作りや出世に役立つ名前は、読みやすく発音しやすいことが特徴とされる。
キラキラネームが人生のハンデに
日本ではキラキラネームが流行だが、こういった研究結果を見ると、過剰に個性的な名前に対して眉をひそめる「常識」には、一定の正当性があることがわかる。
実際、就職活動などでキラキラネームの学生が訪れた際を想像すれば、理解しやすいだろう。
「そういった名前をつける保護者に育てられた」という事実がプラスイメージをもたらすことは少ない。
明治生命が発表した「生まれ年別名前調査」最新版では、2011年はキラキラネームにも震災の影響が見られるという。
男子に多いキラキラネーム「るきあ」は、「琉星」の文字が多くあてられていたが、震災後は「琉絆空」が増加。
女子でも「葵絆(きずな)」がランクインするなど、「絆」を用いた名前が目立っている。
◆healthday
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=661612