英科学誌ネイチャーに掲載
砂糖はアルコールやたばこと同じく、身体にとって毒なので、課税することでコントロールすべし。こんな論文が2日付けの英科学誌ネイチャーで発表された。
感染症よりたくさんの死者
2日の「The Huffington Post」によると、研究発表を行ったのは、米カリフォルニア大学のラスティング教授ら。
国連が発表した2010年のデータでは、感染症で死亡する人より、慢性の成人病などで死亡する人の方が多いという。
研究ではアルコール、たばこ、砂糖をその原因としてあげた。このうちアルコールとたばこについては、課税などによる規制がある。砂糖も同様に規制すべき、というのが、同研究の主旨だ。
砂糖は肝臓にとって毒?
砂糖の毒性は、単にカロリーが高いことにとどまらない。清涼飲料水などに加えられる果糖は、アルコールと同じ過程で肝臓によって処理されるという。
論文の第一著者である小児科の内分泌学者ロバート・ルスティヒ博士は、「単独で毒」と語っている。
マーガリンなどの飽和脂肪酸について課税しているデンマークでは、砂糖への課税も検討されている。
国民健康保険が破綻の危機にひんしている日本でも、導入すれば財源を得られるだけでなく、国保の負担も減少する可能性がある。
◆TheHuffingtonPost
http://www.huffingtonpost.com/2012/02/02/sugar-toxic-regulation_n_1248397.html