政府発表は30年で70%だったが
東京大学地震研究所は23日、首都圏でM(マグニチュード)7クラスの直下型地震が4年以内に70%の確率で発生する、という研究結果を発表した。
政府の地震調査研究推進本部は30年以内に発生する確率を70%としている。今回の発表はさらに差し迫った危機を予測するものとなった。
地震活動の活発化を計算に入れると
地震調査研究推進本部の予測が発表されたのは、東日本大震災以前。その後、地震活動が活発化した事実などは計算に含まれていない。
過去のデータから、地震はMが1増えると発生確率は約1/10に減少することが知られている。震災以前、M3クラスの地震は5年間で500回程度だったが、震災後は1日あたり1.48回と、約5.5倍に増加した。
これらの要素を勘案すると、東大地震研では、首都圏でこれから4年間のうちにM7クラスの直下型地震が発生する確率は70%になる、と計算した。
1月25日に直下型地震発生?
同発表を受けて、一部にはパニックをあおる動きも見られた。巨大掲示板2ちゃんねるでは、1月25日に首都圏で大地震が発生する予知夢を見た、という書き込みが話題を集めた。
スレッドを立てた人物は東日本大震災による福島第1原発事故も「予知夢で見た」と語る。
地名の読み違えが共通することなどから、過去に掲載された同様のスレッドをコピーしたもの、と見られているが、今後もこういったパニックをあおる動きは頻発することが予想される。
◆朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/national/update/0123/TKY201201230641.html