世界第6位の市場に
中国の生命保険市場が急速に拡大しており、2010年には、米、日、英、独、仏に次いで、世界第6位の規模にまで成長した。金融情報サイト「Morning Star」が23日に伝えた。
WTO加盟を機に外資も参入
中国の生命保険は長く国内大手による独占、あるいは寡占状態が続いてきた。
2001年には大手3社で95%のシェアを占めていたが、同年WTOに加盟したことから、内外の新規参入が相次ぎ、2010年には大手3社の市場占有率が56%にまで低下。かわって、その他の国内生保38%、外資6%と市場の開拓が進んできた。
電力会社とのコラボも
日本の生命保険各社も、中国への進出をはかっており、日本生命保険や第一生命保険がすでに保険サービスを展開している。
中国では現在、銀行系の投資型生命保険などが人気を集めている。銀行は生保より一般消費者からの信頼が厚く、契約を取りやすい、という特徴を生かしてシェアを拡大しつつある。
第一生命保険株式会社(社長 渡邉光一郎)では、こういった状況を踏まえ、昨年末5大電力会社の一角である中国華電集団公司と合弁生命保険会社を設立することで基本合意にいたった。
日本で言えば、関西電力や中部電力などにあたる大手電力会社の信頼性を利用する狙いがある。
◆Morningstar
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=625239