米大使館の測定値が「指標外」
近代化が進む中国では、大気汚染などの公害が大きな問題となっている。各国の大使館は独自に汚染度を測定しているが、10日には米国大使館の測定データが観測限界を超える「指標外」となった。
オリンピック後は悪化の一途
数年前から悪化の一途をたどってきた北京の大気事情だが、北京オリンピックの際には、車の通行を規制するなどして、一時的に改善された。
ただその後はまた悪化し続けており、「危険」、「非常に不健康」といった指標を示すことが日常茶飯事となっている。
空気中を漂い、健康に害を及ぼす微粒子の量が増加しており、10日未明に米大使館が測定した数値は534マイクログラム/1㎥だった。
同大使館が設定する、もっとも深刻な汚染を表す「危険」指標の上限である500マイクログラム/1㎥を超えており、ぜん息や慢性気管支炎などを引き起こす危険性が高い。
北京市民は日常的にマスクなどでの自衛を強いられている。
◆「いい家」をつくる会
微小な粒子、健康被害の恐れ
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http://www.ii-ie.com/main/modules/column2/rewrite/tc_203.html