ワースト1の推移
北海道は、年間交通事故死者数が1975~1985年までの11年連続、1992年~2004年までの13年連続で全国ワースト1となっていた。ワースト2以下になっていた2005年~2009年にも毎年200人以上の交通事故死者が出ており、2010年にはまたワースト1となっていた。
そんな北海道を同じく、ワースト1で名前がよく挙がるのが愛知県だ。愛知県は、年間交通事故死者数が2005年~2009年まで5年連続で全国ワースト1となっていた。ようやく2010年にワースト1を脱却したのだが、2011年はまたワースト1となりつつある。
北海道VS愛知県
北海道は、混雑度は最も低く、速度超過などをしやすい道路がある。この道路での死亡事故が多く、ワースト1の常連になっていた。しかし、12月24日現在の交通事故死亡者数は188人となっており、200人を割り込む可能性が高くなっている。もしも交通事故死亡者数が200人を割れば62年ぶりの快挙だ。
その一方で、12月27日現在の愛知県の2011年の交通事故死亡者数は221人となっている。この人数は、前年の同じ時期と比べると29人も増えている。2010年はワースト5にも入らなかった愛知県に何が起こっているのだろうか?
愛知県では、65歳以上の交通事故死亡者数が約半数を占めている。このほかシートベルトを着用していれば助かったであろう人も21人いるとみられている。こうしたことを受けて、11月に愛知県警は非常事態宣言を出している。
もちろん、このようなことは愛知県だけにみられることではないだろうが、ワースト1である愛知県はもちろんのこと、そうでない都道府県すべてで気をつけて、全国の交通事故死亡者数を0にしていきたいものだ。
警察庁
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