社会人4人がディーゼル列車の運転士に
千葉県内を走るローカル鉄道「いずみ鉄道」が訓練費自腹を条件に、鉄道の運転士として養成した1期生4人が、このたびディーゼル列車の運転士の国家試験に合格した。21日のasahi.comが報じた。
退職金、貯金をつぎ込んで
いすみ鉄道は大原(千葉県いすみ市)―上総中野(大多喜町)間26.8kmを走るローカル鉄道だ。
現在勤務している運転士14人は、全員が60歳以上の大ベテランだが、慢性的な赤字路線で、新人運転士の養成もままならない。
苦肉の策として訓練費700万円を自腹で支払うことを条件に、全国から社会人の運転士を募集した。
1期生として集まったのは、44歳~53歳までのオヤジたち。それまでの仕事を辞め、退職金や貯金をはたいてのチャレンジだった。
3度目の正直でやっと合格
訓練は昨年の5月に始まった。国家試験について、学科試験は今春までに全員が合格したが、技能試験に苦しんだ。
昨年12月、今年5月に全員が落第したが、3度目の正直となる今年11月の試験で、みごと4人全員が合格を果たした。
今後は社内で研修を続け、順調であれば来年5月頃、運転士として1人で乗務することになる。
◆いすみ鉄道
http://www.isumirail.co.jp/◆asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/1221/TKY201112200687.html