「関連性を認めない」との回答も
病原性大腸菌による食中毒で5人の死者を出した「焼肉酒家えびす」が被害者に送付した「損害賠償請求に対する回答書」がひどいと問題になっている。
運営会社であるフーズ・フォーラス社はすでに解散・清算手続き中にもかかわらず、高額の医療費の立て替えを求めるなど、誠意の感じられない内容だ。
認めた賠償も支払いは不透明
フーズ・フォーラス社からの回答は15日付けの「認否結果通知書」として被害者に郵送された。
請求総額は8億6317万5415円にのぼっており、このうち賠償額として5億8771万4407円を認めた。
ただ、医療機関が発行する診断書を送付した被害者にも「関連性を認めない」とするなどの対応に、怒りの声が高まっている。
また解散・清算手続きに入っている中、賠償が認められたとして、実際に支払われるかどうかは不透明だ。
「保険があれば……」 食中毒は火事の2倍!
飲食店の多くは火災保険に加入しているが、食中毒は火事の約2倍、発生するリスクが高い。
そのためこういったリスクをカバーする飲食業向けの保険がある。社団法人 日本食品衛生協会が提供する「あんしんフード君」などがそれだ。
「事故発生後のお詫び広告の費用」、「人から人への感染によるノロウイルスが発生した場合の事業者が負担した被害者治療費」、「店内を走り回ったお子様の転倒による治療費用」なども補償される。
焼肉酒家えびすがこういった保険に加入していれば、被害者に対しても的確な賠償ができたものと思われる。http://www.youtube.com/watch?v=SDvba8REjic
◆(株)フーズ・フォーラス wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9