サイバー危機注意報発令
日本でも
金正日総書記死去のニュースが飛び交った19日、
韓国政府は直ちに、総書記死亡に関連したサイバー攻撃の可能性に備えた「
サイバー危機注意報」を発令した。韓国の放送通信委員会の発表を、ZDNet Japanが同日報じた。ZDNet Japanによれば、韓国でのサイバー危機警報には、
・関心・注意・警戒・深刻
の4段階があるが、今回発令された警報は下から2番目の「
注意」。
韓国政府はハッキングや分散型サービス拒否攻撃(DDoS)に備えて、
DDoS攻撃用の悪性コードやウェブ改ざん、異常トラフィックの増加
について監視を強化、24時間の緊急管制を敷いて、被害が起きた場合に、その拡散を早急に防止できるよう体制を整えているという。
[photo by
John Pavelka]
CIA並みの実力を持つハッカー部隊
ちなみに、
北朝鮮では1995年に
ハッカー部隊が創設され、現在、同部隊は工作機関の
偵察総局の傘下にあり、その実権は故
金正日総書記の後継者・
金正恩氏が握っていると見られている。NEWSポストセブンが今年7月に報じている。記事によれば、その実力は、
米CIAに比べて遜色ないレベル
だという。
さらに記事は、かつて
金正日総書記が関係部局に行った訓示を紹介している。以下のようなものだ。
「現代の戦争は石油を使って砲弾を撃ち合う戦争から、コンピュータを駆使する情報戦争に変わった。われわれのサイバー部隊は一人の兵士のケガもなく、帝国主義陣営を追い詰めている。その戦闘能力は世界最高だ。さらに磨きをかけろ」
北朝鮮のサイバー攻撃の実力をあなどることはできない。
ZDNet Japan
韓国、金正日総書記の死亡でサイバー危機注意警報発令NEWSポストセブン
CIA並みの北朝鮮サイバーテロ部隊 小学生時代からスカウト