アノニマスが財務省、自民党を攻撃
国際的なハッカー集団アノニマスが日本の法改正に対する抗議として、政党や公官庁のサーバーを攻撃した。「霞ヶ関」と間違って「霞ヶ浦」を攻撃するなどの誤爆もあったことから26日には謝罪のTweetを行った。
標的は「私的違法ダウンロード刑罰化法案」
アノニマスが問題としたのは、日本で10月1日から施行される「私的違法ダウンロード刑罰化法案」。
ネット上に違法配信された動画や音楽などをダウンロードすると、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金が科されるというものだ。
アノニマスは同法案を『情報の自由に対する脅威』とみなし、財務省や自民党などのサーバーを攻撃。サイトを一時ダウンさせた。
「でもちょっとミスしました。」
ただ、「霞ヶ関」と間違えて、国土交通省霞ヶ浦河川事務所のホームページを攻撃するなどのミスがあったため26日、@op_japan(オペレーションジャパンオフィシャル)というTwitterの公式アカウントで謝罪を行った。
2012年6月27日 - 20:51
昨日は忙しいだった。でもちょっとミスしました。誤爆ごめんな(笑) やっぱり日本語は難しい。でもみんなは優しい。ミスの説明を言いました。 ありがとう。頑張ります。
2012年6月27日 - 20:51
ただ、自民党と民主党はミスではなかった。彼らは違法ダウンロードを支持して投票をしたから、お仕置きされた。
2012年6月27日 - 20:51
でもみんなは「何故JASRACに攻撃しない?」言います。良い考えです。多分政党は良いターゲットではない。変わりましょうか?
自民党攻撃には正当性も
アノニマスは自民党が野党であることを知らなかった、とされるが、「私的違法ダウンロード刑罰化法案」の成立経緯をみると、与党である民主党より罪深いのが同党だ。
そもそも同法は十分に審議されておらず、粗雑な法案である。ダウンロードの定義もあやふやなため、詳細を知らないままYouTubeで動画を見ただけでも刑事責任を問われることになりかねない、と指摘する専門家もいる。
違法性を判断しにくいダウンロード側ではなく、アップロード側を取り締まるべきでは、との疑問点も残る。
できそこないの法案を自民党と公明党が国会の場に持ちだし、消費税問題でそれどころではない民主党が波風を立てないよう合意したため成立にいたったものだ。
アノニマスでは、サイバー攻撃を行いつつ、当事者である日本人によるデモや座り込みなど、リアルでの反対運動を求めている。
◆OpJapan Official Twitter
https://twitter.com/op_japan