予算委員会で馳議員が暴露
母親の生活保護費受給が問題視されているお笑い芸人「キングコング」の梶原雄太について、国会で新事実が明らかにされた。12日の衆議院予算委員会で、自民党の馳浩議員が明かしたもの。
隣のマンションには自衛官の兄
梶原雄太のケースでは、生活保護費受給に向け、法の抜け穴をつく巧みな計画が練られている。まず自宅としてマンションを購入。ローンの支払いがたいへん、と主張して、生活保護費を受給し、マンションには母親を住まわせるというものだ。
同じことをおこなえば、投資用マンションの購入も可能だ。投資用マンションを購入して親族を住まわせ、生活保護費を受給させれば、家賃扶助により、国から家賃を受け取るのだ。「家賃」をローンの返済に回せば、ほとんどノーリスクでマンションが取得できる。
国会の質疑で馳議員は、梶原母が住むマンションの隣に梶原の兄が居住していることを指摘。兄は経済的に安定した生活を営む自衛官であることから、扶養義務を果たせたのではないか、と疑問を呈した。
プライバシーか自業自得か
質問にあたり、馳議員はマンションの不動産登記簿などを入手したと告げた。梶原の個人名は明かさなかったものの、問題の不正受給者が梶原母であることは、誰にでも容易にわかる状況説明をおこなった。
片山さつき議員や馳議員などのこういった活動について、「プライバシーの侵害」と非難する声がTwitterなどでも散見される。
不正の疑いが濃厚なケースで、個人名がとりあげられるのは、一般の事件でも特に珍しいことではない。また、具体的なケースを紹介しなければ、世論は盛り上がらず、生活保護法の改正も望めない。
革命は憎悪によって成就するという。フランス革命においても、成果として民主化がなされたが、引き金を引いたのは王家の放蕩に対する庶民の憎しみだ。
同じく、生活保護費問題がここまで大きな火勢を得たのは、河本準一や梶原雄太の「小狡さ」が、真面目に働いて生計を立てる国民から、大いに憎まれたためである。
支持団体や地盤を持たない片山さつき議員などにとって、この憎悪は大きな票田となることが期待できる。そのためもあって生活保護費問題をあおっているのは事実だろう。だが結果としてもたらされる「革命」は、多くの面で国民の利益になるものである。
憎悪を背負わねばならない「次長課長」河本準一や梶原雄太にとっては不幸なことだかもしれないが、自身の行為が招いたものである以上、甘受してもらうしかない。
◆ノーザンライトweb
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