なにがなんでも再開したい
3、4 号機の再開が検討されている大飯原発に活動する可能性のある活断層が存在する、との報道を受け、経済産業省原子力安全・保安院は8日「活動性はない」との見解を発表した。
原子炉直下に活断層
関西電力大飯原発の敷地内には、「破砕帯」と呼ばれる軟弱な断層が複数あり、活断層と連動して動けば、地表面がずれる可能性を持つ。
市民団体の依頼で断層の資料を分析した東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)は、断層に上下方向のずれがあることや粘土が含まれていることから「活動する可能性がある」と指摘。
地震によって海底側の活断層が動いた場合、連動する可能性があるという。原子炉の直下を走る断層もあり、調査が必要と報告した。
素人が安全宣言
この報道を受け、8日には経済産業省原子力安全・保安院が会見を行った。その中で「断層の上にある地層は変形しておらず、活動性はない」と発表。専門家が指摘した危険性を素人が否定する形となった。
この素人考えを発表したのは森山善範・原子力災害対策監。浜岡原発、伊方原発のプルサーマル計画について、住民を対象とした説明会に出席。「やらせ」を主導したとみられる人物だ。
イリーガルな情報操作癖を持つ人物が素人考えで、「活断層は動かない」と言い切ってしまうのが、我が国の原発行政というものだ。
◆関西電力 大飯原子力発電所
http://www1.kepco.co.jp/wakasa/ooi/ooi.html