衝撃の事件に新事実
先月26日、米マイアミで31歳の男性が65歳のホームレスの顔面を食いちぎり続け、警官に射殺される、という衝撃的な事件が発生した。警察当局はこのほど「加害者の消化器に人肉はなかった」という検死結果を発表した。
イメージ画像あまりに異常な行動
加害者であるルディ・ユージンは前日、ガールフレンドの自宅に宿泊。翌早朝、パーティーに出席するとして、家を出た。
その後、パーティーから家に帰る途中で車のエンジンが故障したため、約5kmの道のりを歩き始めた。当日の気温は30度を超えており、湿度も高かった。
歩きながら加害者は服を脱ぎ捨てていき、路上には衣類だけでなく免許証なども残されていた。
午後2時頃になって、事件現場となった陸橋の日陰にたどり着き、現場で休息していた被害者、ロナルド・ポッポさんに暴行を加える。
被害者の衣類を脱がせ、顔面の肉をかみちぎるという異常な暴行は18分間にわたって続いた。その後、警官が駆けつけ、制止に従わなかったため、ルディ加害者は射殺された。
事件はその衝撃性の高さから全米で報道され、加害者には「マイアミゾンビ」というあだ名が付けられた。今回の警察発表によると、加害者は被害者の肉を食べておらず、「食いちぎっただけ」だという。
敬虔なクリスチャンがゾンビに
親族や友人などによると、加害者は非常に敬虔なクリスチャンで、自分のものを他人に分け与えることを喜びとする、慈愛に満ちた人物だったとのこと。
また額に汗して一生懸命働くことをいとわなかったことから、仲間内では「汗」というあだ名で呼ばれるほどだった。
警察の検死発表では胃の中から大量のピルが見つかっており、異常行動の原因は「バス・ソルト」と呼ばれるドラッグと考えられている。
バス・ソルトが流行しているマイアミでは、ほかにも類似事件が短期間に頻発している。
5月21日には18歳の男性が女性のほほにかみつく事件が発生。23日には同州スプリングバレー在住の男性が、いとこの鼻をかみちぎって逮捕された。
日本でも販売されているバス・ソルト
「バス・ソルト」はいわゆる脱法ドラッグの一種として、日本でも数多くのネットショップなどで販売されている。警察庁の発表によると、29都道府県で389軒の業者が扱っており、「ハーブ」や「スパイス」として売られている。
メチレンジオキシピロバレロンと呼ばれる化学物質が主成分。同成分には中枢神経刺激作用があり、摂取すると「体温が上昇する」、「攻撃性が高まる」などの反応が現れることもある。
バス・ソルトなどの脱法ドラッグは「デザイナーズドラッグ」とも呼ばれる。違法とされるドラッグの成分を一部変更したもので、人体にたいする危険性は、麻薬と同等かそれ以上である場合も多い。
法的には、ある種の成分を規制すると別の成分が開発される、といういたちごっこが続いており、取り締まりが難しい。
◆HuffPost
http://www.huffingtonpost.com/2012/05/30/new-face-eating-attack-video-miami-rudy-eugene-18-minutes_n_1555653.html