弁護士資格無しで、4億円以上の過払い請求手数料を受け取る！

5日、警視庁が司法書士ら8名を資格が無いのに消費者金融への過払い金返還請求を繰り返したとして弁護士法違反容疑などで逮捕した。

写真と記事とは関係ありません。

警視庁保安課が逮捕したのは、司法書士の甲斐勝正容疑者（67）や広告代理店経営の男など8名で、甲斐容疑者ら2名は容疑を一部否認、他の6名は認めているという。

甲斐容疑者らは2009年以降、多重債務者の代理として消費者金融業者、約20社に総額約32億4000万円の過払い金返還を請求。その内、約12億7000万円を返還させ、報酬金の4億4000万円を受け取ったという。

2005年に改正された司法書士法で、法務省認定の「認定司法書士」に限って140万円以下の過払い返還請求を代行することが可能になった。しかし、140万円超の返還請求は弁護士資格が必要。

過払金は、払いすぎた金銭をいい、特に、利息制限法の定める利率を超える高利の借入れをした借主が、借入金の返済は終わったのに返済し続けたため払いすぎた金銭をいう。

過払い請求は、本来であれば金融業者に対して払わなくてよかったお金を返してもらう方法。一般的には、5～7年以上の取引年数があれば過払い金が発生するという。過払い請求は弁護士や司法書士に依頼することが多いが、自分で行うことも可能。



日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG05016_V00C12A6CC0000/