震災がれきをディズニーシー横に
千葉県浦安市は5日、岩手、宮城の震災がれきを受け入れ、東京ディズニーシーに隣接する海域に埋め立てる計画を明らかにした。
焼却せずに埋め立て
さまざまな思惑から各地の自治体が「がれき受け入れ」に手を上げる中、東京ディズニーランド・ディズニーシーをかかえる浦安市も受け入れ計画を発表した。
浦安市舞浜にある東京ディズニーシーに隣接する3角形の海域を堤防で囲い、震災がれきを焼却せずそのまま埋め立てるというもの。
この方式で160万~250万立方メートルのがれきを処分できるという。埋め立てたがれきの上には土を盛って植樹し、27万ヘクタールの広大な公園を造成する予定。
「国の事業」が前提
浦安市にはゴミの最終処分場がない。そのため同計画を思いついたものだが、事業はあくまで国が進めることを前提としており、「他人のふんどしで相撲を取る」虫のいい計画だ。
海にそのまま埋め立てるため、環境アセスメントなども必要であり、実現には課題が多い。計画を発表した5日、松崎秀樹市長が国の担当者に提案したところ、現状での実現は困難、との回答があった。
◆浦安市
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