損保ジャパンから除染作業用の保険
福島第一原発事故の影響を受け、がれきの処理や除染には、巨額の予算が組まれている。これを狙ってさまざまな商品やサービスが開発されているが、株式会社損保ジャパンでは4日、除染作業を対象とする「除染賠償責任保険」の販売を発表した。
助成を受けるなら加入は必須
除染作業にあたっては、対象となる建物の損壊や作業中のけがなどさまざまな「事故」の発生が予想される。
こういった「事故」が発生したとき、確実に補償できるよう、今年4月1日に施行された「「放射線量低減対策特別緊急事業費補助金交付要綱(環境省所管)」では、自治体が国から除染作業費用の助成を受ける際、作業中の事故に備えた保険への加入が義務づけられている。
高圧放水で家を壊しても大丈夫
一般的な損害保険では、これまで作業中に発生した人身事故などが補償対象とされてきた。「除染賠償責任保険」はこれに加え、除染作業中に対象を損壊した際にも保険金が支払われる。
除染作業のみを対象としているため、保険料は安く抑えられており、限度額2億円、作業費用7,000万円規模の作業で、27万3,800円となっている。
契約者が自治体の場合には、1年分の作業全体を一括で補償対象とする「発注者包括契約方式」での加入も可能だ。
◆損保ジャパン 「除染賠償責任保険」の発売
http://www.sompo-japan.co.jp/news/download/20120604_1.pdf