中国漁船を北朝鮮軍が拿捕
8日、北朝鮮と中国の領海が接する海域で操業していた中国漁船3隻が北朝鮮軍のものとみられる快速艇に拿捕された。その後、中国側に漁船乗組員の身の代金を要求する電話があった。
あの中国漁船も本気の軍人にはかなわず
中国漁船といえば、違法操業と取り締まりに対する過激な対応で知られる。昨年12月には、領海内で違法操業する中国漁船を取り締まろうとした韓国人係官を刺殺。今年4月にも、やはり韓国側の取り締まりに対して、凶器で応戦し、係官4名に重軽傷を負わせている。
船内に鉈など、凶器を装備している、ともいわれるが、今回、北朝鮮軍人による拿捕に対しては、ほとんど抵抗もできなかったようだ。
同海域で操業していて、からくも逃げ切った中国漁船船長は、高速の軍用快速艇により拿捕されたことを証言した。快速艇には青色の制服を着た北朝鮮軍人らしき人物が4、5人乗船していたという。拿捕された漁船3隻には、合計29人の船員が乗船していた。
身の代金1500万円を送金せよ
その後、中国側には誘拐犯から電話があり、1隻あたり40万元、計120万元(約1500万円)の身の代金を支払わなければ、船を売り払い船員は殺害する、との脅迫があった。
交渉の末、身の代金の金額は90万元(約1000万円)にまで引き下げられたが、17日になって突如、北朝鮮側が270万元につり上げた。
中国当局からの問い合わせに対し、北朝鮮政府は「不法操業をしていたため拿捕した」と伝えるのみで、逮捕された漁民の人数すら伝えないとされる。
地方の軍人が単独行動で拉致誘拐を行ったため、北朝鮮政府が詳細を把握していないのでは、とも報じられるが、一連の北朝鮮の姿勢に中国ネチズンは激高。同事件が解決しない中、北朝鮮の農場支援に赴いた中国大使を糾弾する声も高まっている。
◆donga.com
http://news.donga.com/Inter/New/3/02/20120518/46335277/1