イモビライザーを全タイプに導入
トヨタ自動車の商用車「ハイエース」は国内外で人気が高く、盗難の被害件数がもっとも多い車として知られる。16日、このハイエースに電子キー(イモビライザー)を標準装備することをトヨタ自動車が発表した。
新興国での人気が原因
3月に日本損害保険協会が発表した盗難被害状況のレポートで、トヨタハイエースは2012年も盗難件数がもっとも多い車種だった。
2007年から5年連続でこのワースト記録を続けている。最大の原因は、新興国での人気と言われる。
頑丈で故障しにくく、部品の汎用性が高いため、長く使い続けられるため、自動車にとって過酷な状況下では、使い勝手のよい車なのだ。
盗まれた車は解体され、不正に輸出されることが多い。
イモビライザーもすでに万能ではない
こういった状況を受けトヨタでは、これまで同車種のうち、高級クラスにのみ導入されていたイモビライザーを全車種に導入することとした。
ただし昨今はイモビライザーが破られて盗難に遭う車も増えている。
電子キーの持つ暗号情報と車に登録されている暗号が合わないとエンジンがかからないシステムだが、これを破る機器がちまたに出回っているためだ。
イモビカッターと呼ばれるこのアイテムは修理工場などで利用されていた「暗号を無効化する」機器を小型化したもの。ほんの数分でイモビライザーを無力化してしまう。
盗難に遭いやすい特徴がある割には、トヨタハイエースの車両保険は安価なクラスに抑えられている。事業所などでは、しっかり保険に加入しておいた方がいい。
◆日本損害保険協会
http://www.sonpo.or.jp/news/release/2012/1203_01.html