国内外でウイルスソフトが大流行
無料でダウンロードできるスマートフォン用のゲームアプリを装ったウイルスソフトが、国内外で大流行している。公式のストアサイトで配信されていたものもあり、注意が必要だ。
公式マーケット「Google Play」で配信
Android用のアプリを配信する公式マーケットで、今年3月半ばから人気ゲームの名前を冠したトロイの木馬アプリが出回っていた。
「桃太郎電鉄 the Movie」「ウォーリーを探せ the Movie」など有名ゲームのPlay方法を解説するムービーを名乗りながら、実際にはスマートフォンに納められた個人情報などを収集し、外部のサーバーに送信するもの。
集められた情報は、スマートフォン利用者の名前と電話番号、Android ID、電話帳に登録されている名前、電話番号、メールアドレスなど。
最大で27万件のダウンロードがあり、数百万人分の個人情報が外部サーバーに送信されたとみられる。
超人気「アングリーバード」にトロイの木馬
米国では12日、超人気ゲームアプリ「アングリーバード」を利用したウイルスソフトの配信を12日のワシントンポスト紙が報じた。
問題のウイルスはスマートフォンを外部からこっそり操作できるトロイの木馬型。
感染したスマートフォンは、さらに悪性の強いソフトを自動的にダウンロードし、さまざまな用途に悪用される危険性があるという。
ハッカーの標的にされるAndroid
昨今、スマートフォンを標的にしたウイルスソフトが急増しているが、特にハッカーに狙われているのがAndroidだ。
2011年5月から12月までの7か月間で、発見されたウイルスソフトの数は、約33倍に増えた。
iPhoneなどにくらべ、アプリ開発がオープンであることから、ハッカーの標的にされやすいためだという。
非公式のマーケットからアプリをダウンロードする際には、細心の注意が必要、と専門家は語っている。
◆TechWeeke
http://www.techweekeurope.co.uk/news/trojan-angry-birds-72855