仁川生タコ事件で新展開
韓国仁川で2日、生タコを食べて窒息死した、とみられていた女性の元恋人に対し、保険金殺人の容疑で拘束令状が請求された。
事故発生直前に2億ウォンの生命保険
事件は2010年4月19日に発生した。被害者Aさん(当時22歳)とその恋人B(31歳)は飲食店で生タコ4匹(うち2匹は未調理)を購入し、モーテルでこれを食べた。
Aさんが生タコをのどに詰まらせた、としてBさんが通報。病院に運ばれたが、16日後に脳死と判定された。
当初は単純な事故とみられていたが、その後、事故が起きる1か月前にAさんに2億円(約1400万円)の生命保険がかけられていたことが判明した。
収益者(受取人)は両親となっていたが、書類を偽造したBがこれを変更し、保険金を受け取った。
2年を経て拘束令状
保険金を巡る疑惑から、事故から4か月後、父親が警察に告訴状を提出。地元警察による捜査が行われてきた。
取り調べに対し、Bはサンナクチ(テナガダコの踊り食い)を食べていて窒息した、と供述し続けたが、昨年7月には、検察が地元警察に対し、保険金殺人事件の疑いが濃いとして、送検するよう求めた。
在宅起訴される予定だったが、事件から2年を経て拘束令状が請求され、容疑者であるBは身柄を拘束されることとなった。
ちなみに、アメリカの人気ドラマ「CSI:ニューヨーク」では、このサンナクチを使って被害者を窒息死させる、というストーリーが登場したこともある。
◆スポーツソウル(韓国語)サンナクチ事件
http://news.sportsseoul.com/read/life/1023554.htm◆テナガダコ
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1210552117380/files/tenagadako.pdf