国際的な非難を浴びて
中国では現在、死刑囚の臓器を臓器移植に利用している。任意性に問題があるため、国際的に非難が高いこのシステムについて、5年かけて廃止していく計画がある、と23日づけで米「ウォールストリートジャーナル」が報じた
臓器の65%が死刑囚由来
中国では、年間150万人が臓器移植を必要としており、このうち1万人に対して、実際に臓器移植が行われている。
移植に用いられる臓器のうち、一般的なドナーから提供されるものは少なく、人権擁護団体アムネスティ•インターナショナルによると、65%が死刑囚から提供されるという。
死刑の時期は臓器の必要に合わせて
中国当局は、臓器の提供について「書面による同意が確認されている」と語るが、実際にはひんぱんに強制されている、と人権団体は危惧する。
また死刑囚の臓器を無駄にしないため、刑の執行時期を移植を必要とする患者側の事情に合わせることもあるそうだ。
中国では、毎年数千人に死刑が執行されている。サンフランシスコに拠点を置く人権グループDUI華財団によると、2011年には4000人が処刑されたという。
◆ウォールストリートジャーナル
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304724404577298661625345898.html?mod=WSJASIA_hpp_sections_china◆アムネスティ•インターナショナル
http://www.amnesty.or.jp/