助成金をマネーロンダリング
国庫からの助成金を各競技団体が不正に環流していた件で、日本オリンピック委員会(JOC)が揺れている。
スポーツ界の悪知恵
五輪での活躍が期待される競技の団体では、専任コーチの報酬について、国庫が2/3を補助し、残りを競技団体でまかなうシステムとなっている。
国庫負担分はtotoを財源としており、文部科学省から給付される。
テコンドーを始め、カーリングやセーリングなどの協会で、この国庫負担分から競技団体に高額の寄付を行わせ、団体の負担分を穴埋めさせていたことが判明した。
弁護士らで構成するJOCの第三者特別調査委員会の調べによると、少なくとも過去5年間にさかのぼって、こういった行為が見られるという。
テコンドーはかなり悪質
特に問題視されている全日本テコンドー協会のケースだ。JOC理事をつとめた川杉収二(65)がtotoを運営する日本スポーツ振興センターに助成金を申請。
1年間で924万円を取得し、全日本テコンドー協会の負担分200万円を協会に寄付した。
残りの700万円あまりは同氏の報酬となっているが、コーチ等として活動した勤務実態はないという。
なお、横領の疑いがかなり濃厚なケースだが、マスコミ各紙では、実名報道していない。
◆日本オリンピック委員会
http://www.joc.or.jp/◆toto
http://www.toto-dream.com/◆社団法人全日本テコンドー協会
http://www.ajta.or.jp/