重機を持ち出すために入域
福島第1原発事故の警戒区域に指定されている福島県浪江町に入った50代の女性が、20日午後、突然死した。許可を得て、重機を持ち出すために入域したところ、直後に「気分が悪い」と訴え意識を失ったという。
ただちに健康に影響……
同日11時ごろ意識を失った女性は、すぐに救急車で南相馬市内の病院に運ばれたが、午後1時に死亡が確認された。死因は発表されていない。
東京電力によると、原発事故以来、警戒区域内で作業員以外の死亡者が出たのは初めてだという。
セシウムの内部被曝説も
ほぼ即死状態であることから、死因については「放射線によるものとは思えない」とする声が一般的だ。
一緒に重機を持ち出しに来た作業員が無事であることからも、持病が出たのでは、といわれている。
その一方、セシウムによる内部被曝を示唆する声もある。
セシウムは心臓の筋肉にたまりやすく、細胞内の電気を遮断する性質を持つという。これにより、心不全が発生し突然死にいたるとのこと。
実際、チェルノブイリ原発事故の際は、近隣の子どもたちに非常に高い確率で不整脈があらわれている。
福島原発近隣住人の不安を鎮めるためにも、早期の原因究明と発表が必須だ。
◆福島県双葉郡浪江町
http://www.town.namie.fukushima.jp/