食べかけの商品も出品
ニュージーランドでは、朝食のトーストに塗って食べる国民食「マーマイト」が品薄状態におちいったことで、パニック状態となっている。スーパーでは争奪戦が繰り広げられ、ネット上には食べかけの商品まで出品された。
英国系の納豆?
どれほど美味しいものか、と好奇心をそそられるが、このマーマイト、英国とニュージーランド以外では、ほとんど普及していない。
ビールの醸造過程で生じる沈殿物を原材料としており、塩味と独特の臭いが特徴。形状は茶色いペーストだ。いわばビールの「酒粕」である。
独特の味ゆえに好き嫌いが極端に分かれる。メーカーもをのことを自認しており、英国で話題となったCMでは「You either love it or hate it(大好きになるか、大嫌いになるかしかありえない)」とのキャッチフレーズをつけている。
名付けて「マーマゲドン」
マーマイトの品薄は、2011年2月22日にクライストチャーチを襲った大地震による。国内唯一の製造工場であるサニタリウム社の工場が被害を受け、操業を停止。以降生産が再開されていない。
現在、ニュージーランドの一部では極端な品薄状態が続いており、ネット上で1びん60nzドル(約4,000円)程度で販売されていたり、食べかけの商品が販売されていたりする。
◆Sanitarium
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