消費税増税と引き替えに
民主党は23日、消費税を8%に引き上げる際、低所得者に対して4000億円を上限とする現金ばらまきを行う方針の検討に入った。
徴収しておいて現金をばらまく
政府民主党の消費税増税案では、14年4月に消費税を8%に引き上げる予定。この際、負担が大きくなる低所得者層に、1人あたり数万円を支給する、というのが今回検討される政策だ。
低所得者ほど消費税の負担が重く感じられるため、これを補う目的がある。
海外を見渡すと、こういった低所得者層への配慮にばらまきを利用する国はない。現金をばらまいたところで、効果は一瞬で消えるためだ。
食料品や医薬品など、日常生活に必要なものを課税対象から外す、というごく当たり前の策がとられているが、こういった考えは、最初から民主党政権の検討項目には入らないようだ。
走り出してから決める
具体的な給付額や対象世帯については、何一つ決まっていない。法案提出後に決める方針だという。
こういった支給には、膨大な手間と費用がかかるが、当然コスト計算もなされてはいない。
◆民主党
http://www.dpj.or.jp/